大和醸造のラベルをデザイン“日本酒とおつまみ chuin”

大和嬢造

大和嬢造

2022.08.08

新しい出会いを通じて
地域の魅力と成長する姿を発信【大和嬢造】

店主の想いが詰まった、
全国各地の日本酒を扱う立ち飲みバー“日本酒とおつまみ chuin”
お酒好きから始まったお店誕生秘話からお酒の豆知識まで。

ロクメイコーヒーさん

大和醸造のラベルをデザインしていただいたchuinさんにお酒選びの想いや酒好きが集まる秘密など、店主にお酒を頂きながらお話を聞いてみました。

Q.お店を始めたきっかけは?

日本酒は、学生時代にアルバイトしていたお店が仙台の地酒専門店で、そのお店で飲んだお酒がきっかけで好きになりました。
その後もずっと日本酒は好きで飲み歩いたり、全国各地の酒屋さんから飲みたいお酒を取り寄せて購入していました。
日本酒は好きなのですが、実はお酒が弱いので、四号瓶を1本飲みきるのに時間がかかります。
飲みたいお酒がストックとして増える一方で、なかなか飲みすすめられないもどかしさも、お店を始めるきっかけとなりました。

Q.お店を始めたきっかけは?
Q.お店を始めたきっかけは?
Q.お店を始めたきっかけは?

Q.お店の特徴は何かありますか?

おちょこ一杯から注文できるので、いろんな種類を楽しむことができます。
値段も全て均一にすることで、先入観なく選べるのも、特徴のひとつだと思います。うちのお店は何かを食べながら飲むというよりも、日本酒だけで味わえるお酒のラインナップだけで完成されています。

Q.お店の特徴は何かありますか?

お刺身とお酒が合うとよく言われますが、ワサビで臭みを消し、醤油の塩味がお酒と合っていると思います。魚の塩焼きも、煮付けも、必ず塩や煮付けの醤油の塩味があり、塩分がキーワードになっています。
お刺身がなぜ辛口に合うのか、それはお刺身の脂身と醤油の塩味を流し、口の中をすっきりとさせるイメージの辛口が飲みやすいからです。

お酒の味には、舌で感じる五味のうち、四味が含まれています。
あと1つ、何が足りないか、それは塩味だけなんです。
なので、塩気のアテがあれば皆さんお好みで自分で合わせられます。
最終的に塩を舐めながら飲む、そこが究極(笑)です。

Q.店名の由来は何ですか?

店名の由来は町名です。
このお店の住所が「中院町」という場所で、単純に町名をローマ字にしました。
元興寺の「中院」のあった場所ということから中院町で元興寺の境内だった場所のようです。

Q.なぜお店をこの場所に選んだのですか?

仕事場のすぐそばにあり、たまたま空き物件が出たので、ちょうど良いかなと思い選びました。

Q.店名の由来は何ですか?

仕事場のすぐそばにたまたま空き物件がでたので選びました。人通りが多い商店街の中でもなく、駅から少し離れていますが、日本酒を楽しみたい人が来てもらえる距離感でちょうど良かったと思います。
近くに、ならまち醸造所さん、ゴールデンラビットさん、春鹿さんがあります。
chuinに来てくれる方は全部はしごしていたり、その合間に来てもらえています。土日などは奈良駅に戻りながら飲む方が多いですね。
土日は2時から空けているので、春鹿さんに行き、お昼を食べてから次のお店が開くまでの間や0次会に来てくれる方も多いです。
「このあと飲み会なんですけどおいしいお店ありますか?」などよく聞かれます。

Q.お店づくりについて教えてください。

女性が一人でも入りやすいお店は男性も自然に入ってくるので、店内はブルー基調にしています。お店を作るときに店内の明るさやカウンターの高さも女性に合わせています。
カウンターが高いと女性は高さが合わずに落ち着かない感じになってしまうからです。

そもそも看板に「お酒」と書いてあるのでお酒が嫌いな方は入りにくいと思います。
お酒が好きでパッと見て入ってくる方はたくさんいます。
また、日本酒にちょっと興味のある女性で入りやすそうだから一人で入ってきてくれたりなど、女性一人の方や観光の方もいますが地元で通ってくれる方も多いです。

Q.お店づくりについて教えてください。

Q.お酒のラインナップはどうやって決めていますか?

単純に飲みたいお酒を選んでいます。お酒は色々な所から仕入れていて、SNSで情報を得ています。
知っているお酒は味の幅が決まっているのでだいたい味がわかりますが、知らないお酒はとりあえず削り具合や蔵の特徴などから想像して仕入れています。

基本1本ずつしか仕入れていないので、1本無くなったら新しい種類に変わるというスタイルでメニューがどんどん変化していきます。
だいたい1週間単位でラインナップが全部変わるので、今あるものが無くなったら、うちではもう飲めません。
日本酒は造られた年によって味が異なります。
寝かせた方が美味しいと思うお酒は仕入れてもすぐに出さなかったりしています。
来年も同じお酒を仕入れるとは限らないので、一期一会の出会いです。

うちのお店で飲んで美味しかったお酒を違うお店で飲んだら、ちょっとイメージが違うということもあります。
それはうちがどれくらい寝かせたか、出荷状況や保存状態などで変わってきます。

Q.お酒のラインナップはどうやって決めていますか?

Q.なぜ均一という料金形態にしたのですか?

Q.なぜ均一という料金形態にしたのですか?

自分が店で飲んでいて、気になった点を解消したのがこのシステムです。
お酒の値段は、原価や希少価値を考慮してつけるため、銘柄や種類によっては気軽に手を出しにくい価格になっていることが多く好奇心だけでお酒を選ぶことができませんでした。
自分が飲みたいものを、余計な思考を挟まずに選び、単純に味だけを楽しみたいと思ったのが均一料金の理由です。
金額が高ければ美味しいという訳ではなく、自分が感じる「美味しいお酒」を選ぶシステムでもあります。

また、量は人によって一合は多いと感じる人もいます。
苦手なお酒は一口で無理と思ってしまいますし、それ以上飲めません。
そうすると、次に行こうと思わなくなるので、飲み切れる量で提供しています。

お酒の名前だけではなく、ラベルを見て選ぶ人もいるので、メニューに写真を載せたこともこだわりです。
マイナス点は、美味しいけどちょっと古臭いラベルなどはなかなか出ないこともあります。
ラベルを見ないとわからないこともあるので、次に出会ったときに「これ飲んだことある!」と美味しい記憶が思い出してもらえます。

Q.大和醸造のラベルをデザインしていただきましたが、どんな想いがありますか?

最近よく見るデザインは、柔らかなスタイリッシュでシンプルなデザインがとても多くて素敵だなと思う反面、全部似た印象になってしまう気もしています。
カラーリングはある程度インパクトを強くし、日本の伝統色を使って、奈良を結びつけられたらと思いました。

日本人は人との距離感や空気感を感じる力が強いと思います。
奈良は言葉では言い表せない独特の空気感があると思っていて、それは奈良に来たからこそ感じられるものだと思うのです。
そんな空気感をデザインをしていく上で大事にしたいと思っていました。

Q.大和醸造のラベルをデザインしていただきましたが、どんな想いがありますか?

はじまりの音という言葉は瓶と瓶をぶつけ合って乾杯し、これから何かが始まるタイミングの音です。
ワクワクした空気感や、これから何かが起こる空気感がその言葉に連想させられたらと思い、コンセプト提案をさせていただきました。

「はじまりの音」と聞くだけでちょっとワクワクすると思います。
何が始まるかは人それぞれで、こちらから提案することではなく、それをどこに持っていっても良いし、どんなタイミングでも良い、誰とどんなタイミングで飲むかは人それぞれ違います。
日本酒もそうですが、楽しめる空間のお共という立ち位置は、主役になるけど主役にならない、主役はあくまでも「人」であるというイメージです。

日本酒とおつまみchuin

全国各地の日本酒をお猪口1杯300円で楽しめるカジュアルな日本酒専門の立ち飲み店。コンパクトでおしゃれな店構えで、日本酒ソムリエの資格をお持ちの店主のお酒好きが全面に出たお店です。

奈良県奈良市中院町22-4
平日(月〜水・金)/16:00-22:30
土曜・祝日/14:00-22:30
日曜/14:00-20:00(祝日前は22:30) 毎週木曜・第4日曜日定休

インタビュー動画YouTubeにて公開中!!